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換毛期の秋、愛犬の抜け毛がソファや服につきまくって困っていませんか。犬のブラッシングのやり方を知りたいけれど、毛の種類によって使うブラシが違うと聞いてどれを選べばいいか迷う飼い主さんも多いはずです。この記事では、ダブルコートとシングルコートの違いをもとに、ブラシの選び方から具体的な手順まで丁寧に解説します。
この記事の結論
- ダブルコートとシングルコートでブラシの種類とやり方が変わる
- 換毛期は週2〜3回以上のブラッシングで抜け毛を大幅に減らせる
- 嫌がる子には「短く・ほめながら」が続けるコツ
考えられる原因
「ブラッシングしているのに抜け毛が減らない」「愛犬が嫌がってうまくできない」という悩みの多くは、毛の種類に合っていないブラシを使っていたり、やり方が少しずれていたりすることで起きています。原因を知ると、対策がぐっと立てやすくなります。
毛の構造に合っていないブラシを使っている
犬の毛には大きく分けて2種類あります。表面の硬い毛(上毛・オーバーコート)と、その下にある柔らかい綿毛(下毛・アンダーコート)の両方を持つ「ダブルコート」。そして上毛だけを持つ「シングルコート」です。
ダブルコートの犬にシングルコート向けのブラシを使うと、表面の毛は整っても奥のアンダーコートには届きません。逆にシングルコートの繊細な毛にアンダーコート用の硬いブラシを使うと、毛を傷めたり皮膚を刺激してしまう場合があります。秋の換毛期は特にアンダーコートが大量に抜けるため、使うブラシが合っているかどうかが仕上がりに大きく影響します。
一度に長くやりすぎている
「せっかくだから全身まとめてやろう」と長時間続けると、愛犬がブラッシングを嫌いになる原因になります。特に子犬やブラッシングに慣れていない子は、最初の1〜2分で十分です。嫌な経験が積み重なると、ブラシを見ただけで逃げ出す子になってしまうことも。短い時間で終わらせ、できたらたっぷりほめることが大切です。
毛の流れに逆らってブラッシングしている
毛の生えている方向(毛流れ)に逆らってブラシをかけると、毛が絡まって抜けにくくなるうえ、皮膚への刺激も強くなります。一般的には毛の流れに沿って根元から毛先へ向かってブラッシングするのが基本です。ただし、アンダーコートを掻き出す専用ブラシ(アンダーコートレーキなど)は、使い方の説明書をよく読んで使ってください。
換毛期の頻度が足りていない
春と秋は換毛期(かんもうき:冬毛と夏毛が入れ替わる時期)にあたり、普段よりはるかに多くの毛が抜けます。特に今年の10月は秋の換毛期のピーク。普段週1回しかブラッシングしていない子も、この時期は週2〜3回に増やすとカーペットや服への付着を大幅に減らせます。ブラッシングをこまめにすると、皮膚の通気性も保ちやすくなります。

解決のステップ
犬のブラッシングのやり方は、愛犬の毛の種類によって手順が変わります。まず愛犬がダブルコートかシングルコートかを確認し、それに合ったブラシとやり方を選びましょう。月齢や体の大きさによっても進め方が違うので、愛犬のペースに合わせて少しずつ進めてください。
STEP 1: 愛犬の毛の種類を確認する
自分の愛犬がダブルコートかシングルコートかわからないという飼い主さんも多いです。代表的な犬種で確認してみましょう。
| 毛の種類 | 代表的な犬種(例) | 換毛期の抜け毛 |
|---|---|---|
| ダブルコート | 柴犬、ゴールデンレトリーバー、コーギー、ポメラニアン、シベリアンハスキーなど | 多い(特に換毛期はかなり多い) |
| シングルコート | トイプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、シーズーなど | 少ない(換毛期が明確でないことが多い) |
迷ったときはかかりつけの獣医師やトリマーに確認してみてください。
STEP 2: 毛の種類に合ったブラシを用意する
ブラシの選び方は毛の種類によって大きく変わります。主なブラシの特徴を整理しました。
- スリッカーブラシ:細いワイヤーピンが並んだブラシ。ダブルコート・シングルコートどちらにも使えるオールラウンダー。毛のもつれをほぐしながら、抜けた毛を取り除くのが得意です。
- アンダーコートレーキ(ファーミネーターなど、除毛用コーム):ダブルコート専用。奥のアンダーコートを効率よく掻き出せます。使いすぎると毛を傷めることがあるため、週1〜2回程度を目安にしましょう。
- ピンブラシ:先端が丸くなった金属ピンのブラシ。中〜長毛のシングルコートや、毛が細い子に向いています。やさしい使い心地で皮膚への刺激が少なめです。
- コーム(くし):毛のもつれチェックや、顔まわり・足先の細かい部分の仕上げに使います。どの毛の種類にも使えます。
小型犬には小さめサイズ、大型犬には大きめサイズを選ぶと疲れにくく、スムーズにブラッシングできます。

STEP 3: ダブルコートのブラッシングやり方
換毛期のダブルコートの犬のブラッシングのやり方は、「アンダーコートを先に出す→表面を整える」の2段階が基本です。
- 愛犬を立たせるか、横向きに寝かせます。いきなり全身をやろうとせず、背中など触られやすい部分からはじめます。
- アンダーコートレーキを使い、毛の流れに沿ってゆっくり引きます。力は入れすぎず、皮膚が引っ張られない程度の力加減で。
- スリッカーブラシで全体をブラッシングし、浮いてきた抜け毛を取り除きます。根元から毛先に向かって少しずつ進めましょう。
- コームで仕上げ、もつれや残った抜け毛がないか確認します。コームがスーッと通れば完了のサインです。
子犬の場合:骨格や皮膚がまだ柔らかいので、力をさらに弱めて行いましょう。生後3〜4か月ごろからブラッシングに慣れさせはじめると、成犬になってからも嫌がりにくくなります。最初はブラシを体に当てるだけで終わりにするところからでも十分です。
シニア犬の場合:7歳以上になると皮膚が薄くなったり、関節が痛む子も増えます。長時間同じ姿勢をとらせないよう注意し、痛そうにしている部位はやさしく触る程度にとどめましょう。
大型犬の場合:全身をやると時間がかかるため、背中→お腹→足→顔まわりのように部位を分けて日ごとにローテーションするのも一つの方法です。
STEP 4: シングルコートのブラッシングやり方
シングルコートの犬はアンダーコートがないため、換毛期でも抜け毛は少なめです。ただしトイプードルやマルチーズのように毛が伸び続ける犬種は、放置するともつれ(マット)ができやすいので定期的なブラッシングが大切です。
- コームで毛のもつれがないかチェックします。もつれがある場合は無理に引っ張らず、ほぐしながら少しずつほどきましょう。
- ピンブラシまたはスリッカーブラシで、全体を毛の流れに沿ってやさしくブラッシングします。
- コームで仕上げをして、毛がスムーズに通ることを確認します。
シングルコートの犬はアンダーコートレーキは基本的に使いません。誤って使うと必要な毛まで傷めることがあるため注意してください。
小型犬の場合:トイプードルやチワワなどの小型犬は抱っこしながらブラッシングしやすいですが、暴れると落下のリスクがあります。床に座って脚の間に挟んだり、滑り止めマットの上に置いたりして安定させましょう。
STEP 5: 嫌がる子には「短く・ほめながら」を繰り返す
嫌がる愛犬に無理やりブラッシングを続けると、ますます嫌いになってしまいます。10秒だけブラシを当ててすぐほめる、おやつを使いながら慣れさせるなど、「ブラッシング=いいこと」という記憶を積み重ねることが大切です。焦らず、毎日少しずつ続けるほうが長い目で見て効果的です。

やってはいけないこと
犬のブラッシングのやり方で気をつけてほしいNG行動があります。善意のお手入れが逆効果になることを防ぐために、ぜひ確認しておいてください。
嫌がっているのに無理に続ける
「せっかく捕まえたから全部終わらせよう」と押さえつけてブラッシングを続けると、愛犬にとって「捕まえられる→嫌なことをされる」という経験として記憶されます。次回からさらに激しく抵抗するようになる場合があります。嫌がったらいったん止めて、落ち着いてからまた短く試しましょう。
力を入れてゴシゴシこする
スリッカーブラシを力いっぱい押し当てると、金属のピンが皮膚を引っかいて「ブラシ焼け」と呼ばれる皮膚の赤みを引き起こすことがあります。特にお腹や内もも、耳の後ろなど皮膚が薄い部分は注意が必要です。ブラシの重みをほんのり感じる程度の力で十分です。
もつれを無理に引っ張る
コームが引っかかったとき、そのまま引っ張ると毛ごと引きちぎれて痛みを与えます。根元を片手で押さえながら少しずつほぐすか、もつれがひどい場合はトリマーに相談するのが安心です。無理に引っ張ることを繰り返すと皮膚炎(ひふえん)の原因になることもあります。
大声で叱ったり罰を与えたりする
ブラッシング中に動き回る愛犬を怒鳴ったり、無理に押さえつけたりすることはしないでください。恐怖や痛みでお手入れを嫌いにさせてしまうと、毎回のケアがつらいものになります。うまくできたときにたっぷりほめることのほうが、長続きする関係につながります。
あると便利なグッズ
ブラッシングをもっとスムーズにするグッズを、「こんな子・こんな飼い主さん」向けに紹介します。最新の価格や仕様は販売ページで確認してください。
ダブルコートの抜け毛が多い子に:アンダーコート除去コーム
細かい刃が並んだコームタイプで、アンダーコートをまとめて掻き出せます。柴犬・コーギー・ゴールデンレトリーバーなど換毛期に大量の毛が抜ける犬種の飼い主さんに人気です。使いすぎると毛量が減りすぎることがあるため、週1〜2回程度を目安に使いましょう。
おすすめ : 犬 アンダーコート 除去コーム スリッカー
ブラッシングを嫌がる子・慣れさせたい子に:やわらかいラバーブラシ
シリコン素材の突起が皮膚をマッサージしながら毛を集めます。ブラシに慣れていない子犬や、硬いブラシを嫌がるシニア犬にもやさしい使い心地です。お風呂のときにそのまま使えるタイプもあり、シャンプーとブラッシングを同時にできて便利です。
おすすめ : 犬 ラバーブラシ やわらかい マッサージ
細かい部分のケアに:目の細かいコーム(仕上げ用)
顔まわり・耳の後ろ・足先など、ブラシが届きにくい細かい部分の仕上げに活躍します。トイプードルやマルチーズなどもつれやすいシングルコートの犬種にも重宝します。持ち手があって使いやすいタイプを選ぶと、長時間のケアでも疲れにくいです。
おすすめ : 犬 仕上げコーム 細目 トリミング
専門家に相談したい目安
ブラッシングを続けているのに次のような状態が見られるときは、獣医師またはトリマーへの相談を検討してください。
- 皮膚の赤み・かさぶた・フケが増えた:膿皮症(のうひしょう)やアレルギー性皮膚炎などの可能性があります。ブラッシングだけでは対処できないため、獣医師に診てもらいましょう。
- 急に大量の毛が抜けるようになった:換毛期以外の時期に急激な抜け毛が増えた場合、甲状腺機能低下症やクッシング症候群などホルモン系の病気のサインであることがあります。
- もつれ(マット)がひどくて自分でほぐせない:皮膚に近い部分まで固まったマットは、無理にほぐすと皮膚を傷つけます。トリマーにカットしてもらうのが安全です。
- ブラッシング中・後に出血した:すぐにブラッシングをやめ、獣医師に状態を確認してもらいましょう。
- 嫌がり方が激しくなった・噛もうとする:痛みや皮膚の異常が隠れている場合があります。ドッグトレーナーへの相談と合わせて、獣医師にも皮膚の状態をチェックしてもらうと安心です。

よくある質問
換毛期はいつ頃ですか?
一般的に、春(3〜5月ごろ)と秋(9〜11月ごろ)の年2回がダブルコートの犬の換毛期の目安です。ただし室内飼いの犬は冷暖房の影響で1年を通じて少しずつ毛が抜けることもあり、明確な換毛期がわかりにくい子もいます。シングルコートの犬は換毛期が明確ではなく、抜け毛が少ないぶん毛が伸び続けるため定期的なトリミングが必要です。
ブラッシングの頻度はどのくらいが目安ですか?
換毛期(春・秋)は週2〜3回を目安にするのがおすすめです。換毛期以外は週1〜2回でも十分なことが多いですが、もつれやすい犬種は毎日短い時間でブラッシングするほうが皮膚と被毛の状態を保ちやすくなります。犬によっても最適な頻度は異なるので、毛の状態を見ながら調整してみてください。
子犬はいつからブラッシングを始めればいいですか?
お迎え後、愛犬が新しい環境に少し慣れてきた生後2〜3か月ごろから、体に触れることに慣れさせるのがスタートラインです。最初はブラシを見せてにおいをかがせるだけ、次に背中にそっと当ててみるだけ、というようにゆっくり段階を踏みましょう。幼いうちに「ブラッシング=怖くないこと」と覚えると、成犬になってもお手入れがしやすくなります。
嫌がって暴れる子にはどうすればいいですか?
まずはブラシを手に持ちながら一緒にいて、怖くないものだと知らせることから始めましょう。体に当てるのは数秒からでOKです。終わったら必ずほめ、おやつを少量あげるのも有効です。「頑張ってくれてありがとう」という気持ちで接すると、少しずつ慣れてくれる子が多いです。それでも改善しない場合や、ブラッシングが必要な理由に皮膚の問題がありそうなときは、獣医師やドッグトレーナーに相談してみてください。
ブラッシングとシャンプーはどちらを先にすればいいですか?
基本的にはブラッシングを先に行います。毛のもつれやごみを取り除いてからシャンプーするほうが、洗い残しが出にくく、乾かした後の仕上がりもきれいになります。もつれたまま濡らすと毛が絡まって余計にほぐしにくくなることがあるため、シャンプー前のブラッシングを習慣にしておくと安心です。
まとめ
犬のブラッシングのやり方は、愛犬の毛の種類によって使うブラシも手順も変わります。秋の換毛期は特にダブルコートの犬に抜け毛が集中するため、この時期こそブラッシングの習慣を見直す絶好のタイミングです。嫌がる子には無理をせず、短い時間でほめながら続けることが何より大切です。愛犬のペースを尊重しながら、一緒に気持ちいいお手入れ時間を育てていきましょう。
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※犬の体調や行動には個体差があります。気になる症状があるときや、様子がいつもと違うときは、早めに動物病院に相談してください。


