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「犬を飼いたい」と決めたとき、次に気になるのがお金のことではないでしょうか。犬を飼う費用は、犬種・体の大きさ・年齢によってかなり幅があります。この記事では「いくらかかるか」を断言するのではなく、何にお金がかかるのかを項目ごとに整理します。これを読むと、迎える前に必要な費用の全体像をつかめて、家計に合った準備が立てやすくなります。
この記事の結論
犬を飼う費用は大きく「初期費用」と「毎月・毎年かかる費用」に分かれます。初期費用には迎える費用やグッズ代、最初の健康診断費用が含まれます。毎月の費用はフード・トリミング・医療費が中心で、小型犬より大型犬のほうが全体的に高くなる傾向があります。まず項目を把握し、自分の家庭に当てはめて試算するのがおすすめです。

犬を迎えるときにかかる初期費用の項目
犬を飼う費用のうち、最初にまとまったお金が必要になるのが「初期費用」です。ここでは、犬自体を迎えるお金とグッズ・医療にかかるお金の2つに分けて整理します。
犬を迎える費用(購入・譲渡)
ペットショップやブリーダーから子犬を迎える場合、犬種や血統・月齢によって金額に大きな幅があります。金額の目安は一律には言えないため、気になる犬種について事前に複数の販売店やブリーダーに問い合わせることをおすすめします。
保護犬・保護猫の譲渡イベントや動物愛護センターを通じて迎える場合は、譲渡費用が数千円〜数万円程度に抑えられるケースもあります。ただし譲渡条件や手続きが施設によって異なるため、最新の情報は各施設の公式サイトでご確認ください。
最初にそろえるグッズ代
犬を迎えた日から必要になるグッズは意外と多く、まとめると相応の金額になります。最低限そろえておきたいグッズの例は次のとおりです。
- クレート・サークル(犬の安全な居場所)
- トイレトレーとトイレシート
- フードボウル・ウォーターボウル
- 首輪またはハーネス、リード
- ベッド・毛布などの寝床グッズ
- ドッグフード(子犬の場合は子犬用フード)
- おもちゃ
大型犬はクレートやベッドがサイズアップするため、小型犬より1点あたりの価格が高くなることが多いです。また、いまは秋口で過ごしやすい季節ですが、気温が下がる11月以降に向けてペット用の防寒グッズを後から追加する飼い主さんも多くいます。最初から全部買わず、「今日必要なもの」と「あとで買い足せるもの」を分けると、無駄な出費を抑えやすくなります。
迎え直後にかかる医療費
犬を迎えたら、できるだけ早く動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。初診料・検査費用のほか、必要な場合は混合ワクチン(複数の感染症を同時に予防するワクチン)の接種も行います。さらに、狂犬病予防接種は法律(狂犬病予防法)で義務づけられており、市区町村への登録手続きも必要です。これらは公費補助の有無が自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の窓口や公式サイトで確認してください。
子犬の場合は生後2〜4か月頃からワクチン接種が始まることが多く、複数回に分けて接種するケースもあります。一方、成犬や保護犬を迎える場合は、すでに接種済みのワクチン履歴を確認してから動物病院に相談するとスムーズです。
毎月・毎年かかる費用の項目
犬を飼う費用で長期的に大きな比重を占めるのが、日々のランニングコストです。毎月コンスタントにかかるものと、年に数回まとまってかかるものに分けて確認しておきましょう。
フード代
毎月かかる費用の中で最も安定してかかるのがフード代です。体重が大きい犬ほど食べる量が多くなるため、小型犬と大型犬ではフード代に大きな差が生まれます。また、子犬用・成犬用・シニア犬用でフードの種類が変わるため、年齢によって選ぶ商品も切り替わります。
ドライフード(カリカリ)を主食にしている家庭が多いですが、ウェットフードや手作り食を組み合わせる場合は費用が変わります。おやつ代も忘れずに計算に入れておきましょう。フード代は犬の体重と使うフードの種類によって大きく変わるため、気になるフードのパッケージに記載されている1日の給与量を参考に試算するのが確実です。
トリミング・グルーミング代
被毛の手入れにかかる費用は、犬種によって差が大きい項目です。プードルやシュナウザーのようにカットが必要な犬種は、1〜2か月に1回程度のトリミングが目安になります。一方、柴犬やラブラドールなどダブルコート(上毛と下毛の2層構造)の犬種は、カットが不要でもシャンプーやブラッシングのためにトリミングサロンを利用する飼い主さんもいます。
いまは秋の換毛期にあたります。ダブルコートの犬種は特に毛が抜ける時期なので、定期的なブラッシングに加えてプロのグルーミングを活用する頻度が増えることもあります。自宅でシャンプー・ブラッシングをすれば費用を抑えられますが、道具の初期投資と慣れるまでの時間は必要です。
医療費・予防費
毎年かかる医療費の代表が、狂犬病予防接種と混合ワクチンの年1回の接種です。また、フィラリア(犬糸状虫症)(蚊を媒介に心臓周辺に寄生虫が住みつく病気)の予防薬は、蚊が活動する期間に定期的に投与する必要があります。ノミ・マダニの予防薬も合わせると、年間の予防費として一定額を見込んでおくと安心です。
シニア犬(7〜8歳以上を目安に犬種によって異なる)になると、定期的な健康診断の頻度が上がったり、持病の治療費がかかったりすることがあります。若い時期から医療費の備えを積み立てておく、またはペット保険(ペット医療費の一部を補償する保険)の加入を検討する飼い主さんも増えています。保険料や補償内容は商品によって異なるため、各保険会社の公式サイトで最新情報を確認してください。
消耗品代(トイレシート・散歩用品など)
トイレシートは毎日使う消耗品で、月ごとに一定のコストがかかります。使用枚数は排泄の回数や交換のタイミングによって変わりますが、子犬は1日に排泄する回数が成犬より多いため、子犬を迎えたばかりの時期はシート代が増えることを想定しておきましょう。
散歩用の消耗品としては、排泄物を処理するビニール袋や除菌・消臭シートなども継続的にかかります。ウェアやレインコートは季節ごとに必要になる場合があり、秋から冬にかけては防寒着を検討する飼い主さんも多いです。
小型犬と大型犬、子犬とシニア犬で費用はどう変わる?
犬を飼う費用は、犬のサイズと年齢で大きく変わります。「うちの子」の状況に当てはめながら読んでみてください。
小型犬と大型犬の費用の違い
フード代・グッズ代・トリミング代は、いずれも体の大きさに比例して上がる傾向があります。サークルやベッドも大型犬用は価格が高くなりやすく、医療費(手術費など)も体重が重いほど使う麻酔や薬の量が増えるため費用が変わることがあります。
一方で、トイプードルやチワワのような小型犬でもカットが必要な犬種はトリミング代が定期的にかかります。「小型犬は安い」と単純に考えるより、その犬種特有のケアにかかるコストを確認しておくと見通しが立てやすくなります。
子犬・成犬・シニア犬で変わる費用ポイント
子犬を迎えた直後は、ワクチン接種が数回必要になるほか、トイレの失敗が続く間はトイレシートの消費が多くなります。しつけ教室(グループレッスン・個別レッスン)に通う場合も初年度の出費として見込んでおきましょう。
成犬は健康であれば医療費が比較的落ち着く時期です。フード代・トリミング代・予防費が主なランニングコストになります。
シニア犬は持病が増えやすく、定期健康診断を年2回程度に増やすことを勧める獣医師もいます。介護グッズ(段差解消スロープ・介護用ハーネスなど)が必要になる場合もあり、後半の人生のコストが上がりやすいと理解しておくと安心です。

費用を把握するために試算表を作ろう
犬を飼う費用の全体感をつかむには、自分の家庭に当てはめた試算表を作るのが一番の近道です。下の表を参考に、「月あたり」と「年あたり」に分けて書き出してみてください。
| 費用の種類 | 発生のタイミング | 確認するポイント |
|---|---|---|
| フード代 | 毎月 | 1日の給与量×単価で計算 |
| トイレシート・消耗品 | 毎月 | 1日の排泄回数×枚数で計算 |
| トリミング | 毎月〜数か月に1回 | 犬種・サイズで料金が異なる |
| 動物病院(一般診察) | 不定期 | 年間の予備費として計上 |
| 狂犬病予防接種・登録 | 年1回 | 自治体によって費用が異なる |
| 混合ワクチン | 年1回 | 動物病院に確認 |
| フィラリア・ノミマダニ予防 | 季節ごと | 投与期間・薬の種類で異なる |
| ペット保険 | 毎月 or 年払い | 補償内容・免責事項を要確認 |
| グッズ買い替え | 不定期 | 消耗品・サイズアップを想定 |
すべての費用を正確に出すのは難しくても、「月にだいたいこのくらい」「年に一度まとまる医療費が〇万円前後」という大枠をつかむだけで、家計の見通しが立てやすくなります。

迷ったときの相談先
費用や準備について不安なことが出てきたら、以下の場所に相談してみましょう。
- かかりつけの動物病院:健康診断・ワクチン・予防薬の費用感は、かかりつけの病院に直接問い合わせるのが確実です。初診前でも電話で概算を教えてくれるクリニックも多くあります。
- ブリーダー・ペットショップ:犬種特有のケア費用(トリミング頻度・かかりやすい病気など)について、迎える前に質問しておくと参考になります。
- 動物愛護センター・保護団体:保護犬を迎えることを検討している場合は、譲渡条件や費用・サポート内容を事前に確認しましょう。
- ペット保険会社の窓口:保険料の試算・補償内容の比較は、各社の公式サイトや電話窓口で行えます。最新の情報は必ず公式サイト・販売ページで確認してください。
- トリミングサロン:犬種別のトリミング料金目安はサロンに直接確認するのが一番正確です。初回割引などのサービスがある場合もあります。
よくある質問
犬を飼うのに最低限いくら用意すればいいですか?
「最低限いくら」とは一概に言えません。犬のサイズ・犬種・迎え方(購入か譲渡か)によって大きく変わるためです。ただし、初期費用(犬を迎える費用+グッズ+最初の医療費)と、最初の数か月分のランニングコストを合わせた金額を手元に用意しておくと安心です。この記事の費用項目を参考に、ご自身の状況で試算してみてください。
小型犬のほうが費用は安く済みますか?
フード代・グッズ代は小型犬のほうが抑えやすい傾向がありますが、カットが必要な犬種(トイプードルなど)は定期的なトリミング代がかかります。また、膝蓋骨脱臼(しつがい こつだっきゅう)(膝のお皿がずれる病気)のように小型犬がなりやすいとされる疾患もあるため、医療費が安いとは限りません。「小型犬=費用が安い」とは断言できないため、犬種ごとのかかりやすい病気も事前に調べておくことをおすすめします。
ペット保険には入ったほうがいいですか?
ペット保険は、万が一の治療費への備えとして検討する価値があります。ただし、補償の範囲・免責事項・保険料は商品によって大きく異なります。特にシニア犬(7〜8歳以上)は加入条件が厳しくなる商品もあるため、迎える時期が若いうちに検討する飼い主さんが多いです。詳しくは各保険会社の公式サイトで確認してください。
犬を飼う年間費用の目安はありますか?
ペット関連の調査では年間数十万円程度という数字が報告されることがありますが、犬のサイズ・犬種・健康状態によって幅が非常に大きいため、一般的な数字をそのまま当てはめるのは難しいです。この記事で紹介した費用項目を月ごと・年ごとにご自身で書き出すと、より実態に近い試算ができます。
秋に犬を迎える場合、追加で必要なグッズはありますか?
秋はお出かけに向いた季節ですが、11月〜12月にかけて急に冷え込む日も増えます。子犬や小型犬は体温調節が苦手なことがあるため、防寒ウェアや寝床の保温グッズを早めに用意しておくと安心です。また、秋は換毛期にあたる犬種も多いため、ブラシや抜け毛対策グッズの出費が増えることもあります。
まとめ
犬を飼う費用は、初期費用とランニングコストの2軸で整理するとわかりやすくなります。
- 初期費用:犬を迎える費用・グッズ代・最初の医療費(ワクチン・健康診断)
- 毎月の費用:フード代・トイレシート・消耗品
- 数か月〜年単位の費用:トリミング・予防接種・ペット保険料・グッズ買い替え
犬のサイズが大きいほど、またシニア犬ほど医療費が増える傾向があります。犬種によるケアの特性も含めて、事前に項目を書き出しておくと「思ったよりお金がかかった」という状況を防ぎやすくなります。費用の詳細は動物病院・トリミングサロン・保険会社に直接確認するのが一番確実です。「うちの子」との暮らしを長く楽しむために、まずは全体の見通しを立てることから始めてみてください。
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※犬の体調や行動には個体差があります。気になる症状があるときや、様子がいつもと違うときは、早めに動物病院に相談してください。

